# リスク予算で自動売買戦略を選ぶ方法

> 歴史的リターンのランキングではなく、割り当て可能な資本、許容ドローダウン、戦略相関、一時停止条件から始めましょう。

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**結論：** 口座がどれだけの損失と変動を耐えられるかを先に決め、その資金閾値・ドローダウン許容度・運用条件に合う戦略を選びます。歴史的リターンは最後に比較する指標のひとつであり、最初に見るべきものではありません。

## リスク予算とは何か

リスク予算は「いくら損する計画か」ではありません。ある戦略に対して口座が引き受けてもよい不確実性の上限を、あらかじめ定義したものです。通常は次を含みます。

- 戦略に割り当てられる資本；
- 許容できるドローダウン；
- 日次または期間ごとの損失境界；
- 他戦略・他ポジションと合算した後の総リスク；
- 一時停止または退出を発動する条件。

リスク予算がなければ、直近の好成績に引かれて、最も不適切なタイミングで配分を増やしてしまいがちです。

## ステップ1：総資産と割り当て可能資本を分ける

総資産がそのまま新しい戦略に使えるわけではありません。口座には次も含まれ得ます。

- 他戦略に既に割り当てられた資本；
- ポジションを支える証拠金；
- 処理中または制限付きの資金；
- 出金、安全バッファ、その他用途の準備金。

起点は割り当て可能資本とし、異常変動に備えた余力を残します。

## ステップ2：ドローダウンを口座への影響に翻訳する

ある戦略の歴史的最大ドローダウンが 15% だとします。将来も 15% で頭打ちになる保証はありませんが、次のように影響を見積もれます。

> 10,000 ドルを配分し、同程度の下落が起きれば、時価評価の下落は約 1,500 ドル。口座はさらに悪い結果にも耐えられるか？

歴史的最大値を硬い天井として使わないでください。新しい相場環境、執行差、複数戦略の同時悪化は、より大きな損失を生み得ます。

## ステップ3：似た戦略は分散にならない

名前が違ってもリスクは独立しません。二つの戦略がともにトレンド、同一資産、同一セッション、類似シグナルに依存しているかもしれません。体制が変わると、同時にドローダウンすることがあります。

比較すべき点：

- 取引対象と方向；
- 保有期間；
- シグナルの源泉；
- 損益が出やすい相場環境；
- 既存ポジション・戦略との重なり。

## ステップ4：一時停止条件を先に書く

戦略を始める前に、一時停止と再評価の条件を定義します。

- ドローダウンが観察閾値を超える；
- 実際の取引頻度がバックテストから大きく乖離する；
- コスト、スリッページ、レイテンシが著しく悪化する；
- データ源が中断され、状態を確認できない；
- 挙動が当初の前提と一致しなくなる。

一時停止は失敗の自白ではなく、リスク制御のアクションです。

## 実務的な選定順

1. 割り当て可能資本を確認する。
2. 口座レベルのリスク予算を設定する。
3. 資金閾値を満たさない戦略を除外する。
4. 期間、ドローダウン、コスト、安定性を確認する。
5. 既存リスクとの相関を比較する。
6. 一時停止・退出・再評価の条件を書く。
7. より高い権限の環境を検討する前に、シミュレーションまたはペーパートレードで観察する。

## QANTERION における戦略選定

QANTERION は、割り当て可能資本、戦略閾値、バックテスト、リスク注記を一つのワークフローにまとめます。「利用可能」は単なるボタン状態ではなく、口座条件とリスク規則の結果です。

選定前に [バックテストの読み方](/ja/blog/read-backtest-risk) を確認してください。現在のモードと権限については [FAQ](/ja/faq) を参照してください。