リスクから逆算するサイジング
ポジションサイズ計算ツール
サイズは残高ではなく損切り幅が決めます。レバレッジは入力値ではなく、常に出力です。
ポジションサイズ計算ツールは、固定のリスク予算を発注数量に変換します。許容損失額(証拠金 × リスク率)をエントリーと損切りの価格差で割った値が、売買すべき数量です。この方法では損失額が発注前に確定し、レバレッジは損切り幅の結果として決まります。証拠金1万ドル・リスク1%・損切り幅4%なら、100 ÷ 2,600 = 0.0385 BTC、想定元本2,500ドル、実効レバレッジ0.25倍です。
取引パラメータ
システム運用では通常 0.25%〜2%
「損失を許容できる位置」ではなく「シナリオが否定される位置」
すべてブラウザ内で動作します。入力値は送信も保存もされません。
サイジング結果
- ポジションサイズ
- —
- 想定元本
- —
- リスク金額
- —
- 損切り幅
- —
- 実効レバレッジ
- —
原資産の数量(BTC、ETH、株数、枚数)
想定元本 ÷ 証拠金。1倍超はポジションが口座を上回る状態。
実効レバレッジが取引所の上限を超える場合、そのリスク予算に対して損切りが近すぎます。損切りを広げて再計算するか、リスク率を下げてください。数量を保ったまま損切りを近づけるのは誤りです。
計算式
Risk amount = Equity × Risk %
Stop distance = |Entry − Stop|
Position size = Risk amount ÷ Stop distance
Notional value = Position size × Entry
Implied leverage = Notional value ÷ Equity- 1 口座残高を入力します。総資産ではなく、その戦略に実際に割り当てた資金です。
- 2 1トレードあたりのリスク率を設定します。切りの良い数字ではなく、過去最悪の連敗から逆算してください。
- 3 想定エントリー価格と、シナリオが否定される損切り価格を入力します。
- 4 ポジションサイズを読み取り、発注前に実効レバレッジを取引所の上限と照合します。
なぜ損切り幅がサイズを決めるのか
破綻する口座の多くは、エントリーの精度ではなく「どの相場でも同じ数量を出す」ことで壊れます。0.1 BTC の固定発注は、損切り幅4%なら損失260ドル、20%なら1,300ドル——同じ「サイズ」で損失は5倍違います。固定比率サイジングは式を逆にします。損失額を固定し、数量を変動させるのです。こうすると失敗した取引の損害が毎回同一になり、統計的優位が一連の取引の中で表面化する前提が整います。
リスク率をどう決めるか
答えは自信の強さではなく、その戦略が何連敗するかで決まります。勝率45%の戦略は、数百トレードの中で8連敗以上を確実に出します。リスク2%ならその区間で口座の約15%、5%なら34%を失い、回復に必要なリターンの算術が急激に不利になります。システム運用のデスクが0.25%〜1%に収めるのは、通常の連敗を通常のドローダウンの範囲に留めるためです。
レバレッジは設定ではなく結果
「10倍で入る」と先に決めてから、それに合う損切りを探すのは順序が逆であり、強制ロスカットの主要な発生機序です。損切りからサイズを導けば、レバレッジは想定元本 ÷ 証拠金という事後的な数値にすぎません。それが取引所の上限を超えるなら、その制約自体が有益な情報です。損切り幅とリスク予算が両立していないので、発注前にどちらかを変える必要があります。
出典
- Futures margin calculation rules — OKX
- ESMA agrees to prohibit binary options and restrict CFDs to protect retail investors — European Securities and Markets Authority (ESMA)
- PS19/18: Restricting contract for difference products sold to retail clients — Financial Conduct Authority (FCA)
教育目的の計算ツールです。出力は入力された前提における算術結果であり、予測・推奨・投資助言ではありません。クオンツ取引は損失を生じる可能性があります。
よくある質問
前提条件を明示した簡潔な回答。
1トレードあたりのリスクは何%が適切ですか?
システム戦略では有効証拠金の0.25%〜1%が一般的で、2%は裁量取引における積極的な上限です。決め方は、過去最長の連敗がどれだけのドローダウンを生むかを確認し、感覚ではなくバックテストの数値で裏付けることです。
先物やレバレッジ取引にも使えますか?
使えます。出力は原資産の数量と、それが表す想定元本です。レバレッジ取引所では実効レバレッジを口座ティアの上限と比較し、清算価格を別途確認してください。清算価格が損切りより遠い場合にのみ、損切りは意味を持ちます。
手数料とスリッページはリスク金額に含めるべきですか?
リスク金額と並べて予算化すべきです。往復のテイカー手数料と現実的なスリッページは想定元本の0.1%〜0.3%に達することが多く、損切り幅が狭いほど比率として重くなります。実務的には、まず損切りからサイズを求め、手数料とスリッページがリスク金額のごく一部に収まるかを確認します。収まらないなら、その損切り幅では成立しない取引です。
損切りが近すぎて実効レバレッジが上限を超える場合は?
そのリスク予算ではこの取引が成立しない、という計算結果です。正しい対応は二つ。値動きの構造上根拠のある位置まで損切りを広げて小さいサイズを受け入れるか、リスク率を下げるかです。数量を維持して損切りを近づけると、サイジングの問題が清算の問題に変わります。
算出した数値を、実際に強制するターミナルへ
ポジション上限、ドローダウン停止、清算距離は、QANTERIONでは戦略の稼働中に強制される制約です。手作業で再確認する数字ではありません。