定義
ポジションサイジング
ポジションサイジングは固定のリスク予算を発注数量へ変換する規則です。定義、固定比率方式の計算式、レバレッジが設定ではなく出力である理由を解説します。
ポジションサイジングとは、ある取引で原資産をどれだけ売買するかを決める規則です。システム運用の標準である固定比率方式では、許容損失を有効証拠金に対する割合として固定し、それをエントリーと損切りの価格差で割ると数量が求まります。損失額は建てる前に確定し、後から判明するものではなくなります。
- 別名
- 固定比率サイジング · 資金管理
計算方法
Risk amount = Equity × Risk % per trade
Position size = Risk amount ÷ |Entry − Stop|
Implied leverage = (Position size × Entry) ÷ Equity
計算例: 1万ドルに対しリスク1%、損切り幅2,600ドル → 100 ÷ 2,600 = 0.0385単位、実効レバレッジ0.25倍。
エントリーのタイミングより重要
優位性のある手法でも、サイジングが不揃いならエクイティカーブは優位性ではなく最大の建玉に支配されます。固定比率方式は失敗した取引のコストを毎回同一にし、統計的優位が一連の取引を通じて可視化される前提を整えます。そうでなければ、優位性は建玉規模の分散に飲み込まれます。
レバレッジはそこから導かれる
数量が損切り幅から決まるとき、レバレッジは想定元本 ÷ 有効証拠金という事後的な数値にすぎません。取引所の上限を超えるなら、その制約自体が有益な情報です。想定した損切りとリスク予算が両立していないので、発注前にどちらかを変える必要があります。
よくある誤読
サイジングは「常に0.1 BTC」のように取引ごとの固定数量として扱われがちです。これでは損切り幅の異なる取引に大きく異なる損失を割り当てることになり、口座はリスク予算の大きさではなく損切りの幅に晒されます。
出典
- A New Interpretation of Information Rate — Bell System Technical Journal (AT&T); PDF hosted by Princeton University
- Good and bad properties of the Kelly criterion — MacLean, Thorp & Ziemba working paper (1 January 2010), hosted by the UC Berkeley Department of Statistics
- PS19/18: Restricting contract for difference products sold to retail clients — Financial Conduct Authority (UK)
本用語集は教育目的です。ここに投資助言は含まれず、記載のいかなる指標も将来の結果を予測するものではありません。
定義を知るのは簡単な部分
ドローダウンの意味を知っていることと、それに達したら止まる仕組みを持っていることは別です。QANTERIONは戦略の稼働中にこれらの制限を実際に適用します。