定義
モメンタム取引
モメンタム取引は、すでに上昇しているものを買い、下落しているものを手放す手法です。根拠となる研究、有効な時間軸、そして終わりを告げる反転について説明します。
モメンタム取引とは、すでに進行している値動きは反転よりも継続する可能性が高い、という前提に立つ戦略の総称です。相対的に強い銘柄を買い、弱い銘柄を手放し、割安か割高かという判断ではなくトレンドの持続性から収益を得ます。この持続性は実在しますが有限です。モメンタムは長い上昇の間に着実に積み上げ、転換点でその大部分を一度に失います。だからこそ結果を決めるのはエントリーではなく、イグジットの規律です。
- 別名
- 順張り · 相対強度 · トレンドフォロー
計算方法
Momentum needs a lookback, a ranking, and an exit — the exit is the strategy:
· Lookback — the window over which strength is measured
· Ranking — relative to what: other assets, or the asset’s own history
· Exit — the reversal, time stop, or drawdown that ends the position
Return distribution: many small gains, ended by one fast large loss.
The exit rule, not the entry signal, is what makes the arithmetic work.
計算例: 上昇トレンドを二十営業日保有し、二日連続の反転で降りる規則は、値動きの大部分を取り、最後の一伸びを設計上あえて捨てます。
全員が同時に向きを変えるまでは機能する
その値動きを生んだ資金流入が続く限り、モメンタムは利益を出します。流入が止まると、同じ方向のポジションを持つ全員が同じ出口に殺到し、反転は直前の上昇より速く進みます。QANTERION が暗号資産・米国株・原油でモメンタム戦略を動かし、そのすべてに最大ドローダウン上限を設けているのはこのためです。戦略自体は転換時期を判断できないため、上限が代わりに判断します。
時間軸が言葉の意味を変える
十二か月単位のモメンタムは、株式市場で十分に記録されたクロスセクション効果です。分単位のモメンタムはまったく別物で、四半期をまたぐ投資家行動ではなく、板と流動性が動かす執行上の問題です。ある時間軸で検証された規則は別の時間軸について何も語らず、この二つを混同することが研究の最もよくある誤用です。
よくある誤読
モメンタムは「上がったものを買う」と読まれがちですが、それはエントリーの説明にすぎず戦略の全体を欠いています。優位性はイグジット規則とポジションサイズにあります。損益分布は小さな利益の長い連続と、最後に来る一度の速く大きな損失だからです。損切りを決めていないモメンタム戦略は、トレンドが永続するほうに賭けているだけです。
出典
- Value and Momentum Everywhere — The Journal of Finance (Asness, Moskowitz & Pedersen), hosted by AQR
- Time Series Momentum — Journal of Financial Economics (Moskowitz, Ooi & Pedersen), hosted by AQR
本用語集は教育目的です。ここに投資助言は含まれず、記載のいかなる指標も将来の結果を予測するものではありません。
定義を知るのは簡単な部分
ドローダウンの意味を知っていることと、それに達したら止まる仕組みを持っていることは別です。QANTERIONは戦略の稼働中にこれらの制限を実際に適用します。